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信時潔の交声曲「海道東征」に魅せられて

このブログで、はじめて音楽について書きます。私は、気分転換にボーズのウェーブシステムで音楽CDをよく聴いています。

2015年3月16日の産経ニュースの【正論】に、都留文科大学教授・新保祐司氏の文章「信時潔に「建国」への思い馳せる 深刻な日本人の「国家意識」」が載りました。

その中に、次のように神武天皇の御東征を題材にした交声曲(カンタータ)「海道東征」が紹介されていました。
交声曲とは、オーケストラ伴奏付きの声楽曲のことです。

「日本の建国に関する歴史を学んだことがない」国民が約4割いるからといって、2月11日が「建国記念の日」であることを覚えさせたり、神武天皇の事績を「史実」であるかどうかなどといった点を気にしながら教えたところでどうなるものでもない。「フィンランディア」を、あるいは「クッレルヴォ」を聴きながら、『カレワラ』の神話の世界に遠く思いを馳(は)せるように、日本の『古事記』や『日本書紀』、あるいは『万葉集』の遥(はる)かなる精神に遡(さかのぼ)ることが大切なのである。

フィンランドには、シベリウスという作曲家が生まれて、民族の魂を19世紀に蘇(よみがえ)らせた。フィンランドという国は、実に幸福であった。では、日本には、シベリウスのような作曲家が出現したか。幸いにして、現れたのである。それが、私が度々触れている「海ゆかば」の作曲家・信時潔(のぶとき・きよし)に他ならない。そして、北原白秋の作詞したものに信時が作曲したのが、神武天皇の御東征を題材にした交声曲「海道東征」なのである。



海道東征CD_611KB

この文章に触発されて、私は交声曲「海道東征」を、最初はYouTubeで聴いて、感銘を受けました。その後、CD(オーケストラ・ニッポニカ 第2集)を購入して、聴いています。

荘重で神々しい交声曲です。何度聴いても飽きがきません。
北原白秋の作詞で、馴染みのない漢字を織り交ぜた文語で書かれているので、私には歌を聴くだけでは理解できない内容でした。しかし、解説書にある詞とその現代語訳を読むと、神武天皇の御東征の壮大なストーリーが分かります。
そして、この交声曲を聴きながら、建国にまつわる古代の人々の思いを想像しつつ、自分を鼓舞する力を得ています。

日本にも、シベリウスのような民族の魂を鼓舞する神話を題材とした作曲家がいたということは有り難いことです。今後、建国記念日には、この曲を演奏したり放送で流したりして、国内に広めていただきたいものです。

私が入手したCDは、現在は品切れ中ですが、今年、新しく2つの「海道東征」のCDが出ました。この曲に関心を示す人が増えたためでしょう。

永く埋もれていた名曲「海道東征」を発掘された新保祐司氏に感謝しています。


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テーマ: 本日のCD・レコード | ジャンル: 音楽

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