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「ノキシノブ」が急性腎炎に効いた話

友人を鹿児島市内見物の案内していた時に、その友人が街路樹の表面に生えている緑色の細長い葉のようなものを指して、「僕はこのノキシノブにより命が救われた」と言いました。私は、その時に初めて、ノキシノブという植物を知りました。

ネットで調べると、ノキシノブは、ウラボシ科ノキシノブ属に属する常緑のシダの一種で、北海道南部以南の日本各地に分布するそうです。私が関東にいた頃に、ノキシノブを見た記憶がありません。多分、数も少なく、見逃していたのでしょう。

鹿児島県内の古い立ち木には、ノキシノブがよく生えています。古い木の表面に苔が付いていることが、ノキシノブの成長に適しているのでしょうか。気をつけて見回すと、あるわ、あるわ、あっちにも、こっちにもと。古い屋根や石垣など、色々なところにノキシノブが見られます。


ノキシノブ1
写真1 庭木に生えたノキシノブ


ノキシノブ2
写真2 駐車場の木に生えたノキシノブ


擁壁に生えたノキシノブ
写真3 擁壁に生えたノキシノブ


屋根瓦に生えたノキシノブ
写真4 屋根瓦に生えたノキシノブ


その友人から聴いたことと、後日手紙で確認した内容をまとめると、こうでした。「小学生の低学年の時に急性腎炎になり、排尿が困難になった。病院が出してくれた薬の効果がほとんどなく、ついに医師もお手上げ状態になった。困り果てた母親が、ノキシノブに利尿効果があることを聞きつけて、民間療法の薬草に頼ることになった。木から採取したノキシノブを一週間ほど乾燥させた後に、ひとつまみ(10グラム程度)を雪平鍋で0.5リッター程度に煎じて、日に数回分けて飲んだ。1、2週間ほどしたら、小水の量が増えてきて、次第に蛋白などの混入量が減って、見た目にもきれいになった。1ヶ月ほど継続したら急性腎炎が完治した。」

さらに、「ノキシノブにビワの葉(2~3枚の生葉でよい)やトウモロコシのひげを少量(5グラム程度)加えて、同時に煎じるとなお良いようだ。なお、同じシダ類のヒトツバやミツデウラボシなどにも、ノキシノブと同様の利尿作用があると記憶している。」ともありました。

この話を母にしたら、それが母の友人の仲間に伝わり、排尿困難だった人から母に電話があり、ノキシノブを煎じて飲んだら排尿しやすくなったと礼を言われたそうです。その人は古井戸からノキシノブを採取して使ったそうで、昔はノキシノブを淋病の薬として使っていたと、近所の老人から聴いたことまで、報告してくれたそうです。

ノキシノブが、急性腎炎の人すべてに効くということは考えにくいですが、このことを知っておくと役立つことがあるかもしれません。

医者が見放した患者の病気に、薬草を使った民間療法が劇的に効いたこの事例を知ってから、私はノキシノブを見つけると特別の感慨を催し、必ずその友人のことを思い出します。

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テーマ: 医療・病気・治療 | ジャンル: 心と身体

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