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不食の人たち!

これまで健康法としての「少食」について2回、本ブログで紹介しました。その後、少食に関する本を読んでいたら、少食をさらに進めて、食べない「不食」の人がいることを知り驚きました。
さらに驚いたのは、断食のように我慢して「不食」にするのではなく、体が欲するままに不食になり、心身の幸福をもたらしていると言うのです。
なお、不食の人は様々であり、食べ物も水も全くとらない人、水だけは飲む人、少しだけ食べる人、青汁だけの人、少量の果実だけを摂取する人などがいます。

『食べない人たち 「不食」が人を健康にする』(マキノ出版)に不食の3人の体験が書かれています。主にこの本をベースにして、
3人の不食体験を紹介することから始めます。

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1 秋山佳胤氏
弁護士の秋山佳胤(よしたね)氏は、司法試験の勉強時代に体を壊し、体を作るために気功法を実践して元気になり、集中力も付きました。気功法で学んだ気の力に目覚めてから、自然治癒力で病気を治すホメオパシーを学ぶ過程で、食物を摂取することをやめて、プラナー(宇宙や大気あふれるエネルギー)だけで生きているジャスムヒーンさんを知りました。不食の分野で世界的な有名人です。

ジャスムヒーンさんのワークショップに参加し、7日間の不食の実験をして、秋山氏は不食が難しいことではないと気付きました。
自分の体の欲する1日1食から微食(生ジュース、生野菜など)へと進み、さらに無理をせずに何も食べない、水も飲まない生活になりました。大事なのは、ゆっくり減らすことで、無理な減食はとても危険なのです。ただし、友達などとの食事会などでは食事のお付き合いをし、子供の誕生日にはケーキも食べます。

不食生活により、人生で一番元気になり、体力がつき、疲労がなく、睡眠時間が短くなり、頭が冴え、1日の時間が延びたので、本職以外のボランティアや家族と過ごす時間が増えました。不食により食べものへの執着が薄れると、物事への執着も薄れ、精神的な飢餓感もおさまります。


2 森 美智代氏
鍼灸師の森 美智代氏は、21歳の時に脊髄小脳変性症で酩酊状態になって、歩くとよく転ぶようになりました。若い頃に脊髄小脳変性症を発病すると余命は5~10年と言われていました。大学病院で治る方法がないと言われて、西式健康法の後継者の甲田光雄氏の医院で、24日間の長期断食をしてから、次第に歩けるようになりました。2回目の20日間の断食が終わる頃に、すっかり元気になって普通に歩けるようになりました。その後、1日1食で野菜250gの青汁になり、現在まで25年間続いています。

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誰でもできる不食のコツは、少食をめざすことです。少食を実践して顕著な良いことは、次の3点です。
①寿命が延びる。
②免疫力・自然治癒力が高まる。
③若返る。


少食・不食では、最初は体重が減っていっても、最終的にはその人にとってベストの体重に落ち着くようです。つまり、やせていく人もいれば太っていく人もいます。
『霊性を高める少食法』(徳間書店)で、森氏は不食に慣れると、霊性が高まり、運命が好転し、心配事も起こらなくなると書いています。


3 山田鷹夫氏
不食研究所所長の山田鷹夫氏は、50代になって徐々に食べ物を減らしていく不食の実験を始めました。その背景には、小倉重成著『一日一食健康法』(講談社)から少食により難病治療ができることや疲れ知らずになること、甲田光雄著『驚異の超少食療法』(春秋社)で1日青汁1杯だけで7年余りも暮らしている夫人がいることを知ったことがあります。この夫人は1日青汁1杯で体が弱るどころか、どこの病院でも治らなかった強度の頭痛も治り、体調も以前よりよくなったのです。

不食の実験は、辛くはなくて楽しい日々でありました。実験が進んでいくと、食べないことが快感に変わっていき、そして不食がやめられなくなります。
少食(1日1食)からどんどん食事を減らし、3年かけて最終的には「微食」にたどり着きました。「微食」は1食より少ない量の食事です。
実験の結果、不食は「慣れ」であり、人は澄んでいて、体もとても美しく、二十歳の体に戻ります。さらに、病気とは無縁になり、体が疲れなくなり、悩みが少なくなって楽天的になります。

以下にも、「不食」の人を紹介します。


4 稲葉耶季(やすえ)氏
主に稲葉耶季著『食べない、死なない、争わない』(マキノ出版)から、以下の情報を得ました。この本を書かれた3年後に、著者は75歳で亡くなりました。

都庁職員、裁判官、大学教授を経て僧侶となった稲葉耶季氏は、もともと少食でしたが、しだいに食べるものの種類と量が減り、一時は5ヶ月間、水以外はとらない不食の生活をしました。その後は、1日に少量の玄米ご飯と野菜などをとる超少食で過ごしました。完全な菜食主義者(ビーガン)です。
この食事にしてから20年間、風邪以外の病気にかからず、薬を飲んだり、病院に行くことはありません。


森氏のモットーは「自分にとっての自然な流れを大切にして、心地よく生きる」で、各地の瞑想会、腐食や超少食、ヒマラヤの学校づくり、インドで仏教復興の仕事をして過ごした。なお、収入の9割をヒマラヤに造った学校の運営費に当てました。
不食の人はごく短時間の睡眠でよいので、時間ができて多くの仕事ができます。

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5 「1日1食」の有名人
「不食」は一般人が簡単にできることではないですが、「1日1食」を行っている人は多いようです。以下に「1日1食」の有名人を紹介します。

作曲家として活躍している三枝成彰(さえぐさ しげあき)氏の著書『無敵の「1日1食」―疲れ知らずで頭が冴える!』(SB新書)から、同氏の食生活などを紹介します。
同氏は40代から自己流で「1日1食」にし、朝・昼は奥様が煎じた漢方ドリンク、夕食は毎日のように会食で好きなだけ酒を飲んで、好きなだけ肉も含めて食べるというスタイルです。
「1日1食」の目的が痩せるためではなく、全力で仕事(オペラの作曲)をし続けるためです。3時間のオペラに3000時間を費やします。食事の回数が増えると、眠くなって長丁場の仕事ができないためです。

船瀬俊介著『やってみました! 1日1食』(三五館)には、有名人のビートたけし、タモリ、水谷豊、千葉真一、福山雅治が「1日1食」であると書いてあります。そして、「腹八分で医者いらず」に続けて「腹六分で老いを忘れる」「腹四部で仏に近づく」。つまり、カロリー6割なら老化を防ぎ、4割なら悟りを開くと言ってます。

以上の体験談を読むと、苦痛なく体の欲するままに不食や少食になり、疲労が減り、体力がつき、睡眠時間が短くなり、難病が治り、病気になりにくくなり、心が穏やかになって楽天的になります。ただし、無理をせずに時間をかけて行うのがコツのようです。問題は、時間とお金が余ることのようで、その活用方法を考える必要があります。

現在、我が国では成人病やがん患者が増え続け、医療費が国家財政の大きな負担になっています。また食料自給率が低いことも問題になっています。「不食」の人たちの体験は、それらの問題の一つの解決策を提示していると思います。

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