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見直されたムクナ豆の栽培体験

私の娘は鹿児島産ムクナ豆(八升豆)の粉末を買って、毎日数gを食しています。疲れやすい体質を改善するためです。ムクナは神経伝達物質のドーパミンの材料となるL-ドーパ(ポリフェノールの1種)を豊富に含みます(空豆の約10倍という情報もあります)。
その粉末は100gが1200~1500円前後の高価なものです。そこで、私はムクナ豆を栽培してほしいと娘から頼まれました。

ムクナ会」のホームページには、ムクナ豆の用途として、除草剤代替品、土壌保全や肥料、食料危機の救世主、パーキンソン病と瀬川病の特効薬のL-ドーパ製剤の代替物、うつ病の特効薬の代替物、体の動きを良くして温める食料、疲れやすさを改善する食料が上げられています。

ムクナ豆は江戸時代に、食用として鹿児島ではよく栽培されていたそうです。一つの種から八升の豆が穫れるということから「八升豆」と名付けられたように、収穫量は多いのですが(八升は困難)、豆が硬いので調理が面倒だったため、その後に空豆などに取って代わられたと推測しています。

昨年、私は石垣島からムクナ種55ヶを購入して、自宅の庭にある菜園で栽培しました。
4月初めに種をビニールポットに植え、5月6日に竹で作った棚に40ヶの苗を移植しました。涼しくなった9月中旬以後に紫色の花の房がたくさん咲き、12月上旬に黒くなった豆の鞘を採取しました。鞘を天日干しして、乾燥した黒い鞘を木の棒で叩いて、中から豆を取り出しました。40ヶの種から約15kgのムクナ豆が採れました。今年は少し遅らせて、遅霜がない4月中旬以降に種まきをする予定です。

我が家の菜園でのムクナ豆の栽培記録を、以下の写真で示します。

ムクナ豆の栽培1_800KB

ムクナ豆の栽培2_800KB

ムクナ豆の栽培3_400KB

栽培は容易で手がかからず、放置したままで、竹で作った棚にジャングルのように葉が茂りました。鳥や虫による被害もありませんでした。肥料も不要のようですが、少量の豆用肥料を与えました。雑草はほとんど生えません。
とうもろこしのようなイネ科の植物を近くに植えると、成長が良いそうです。逆に成長を阻害するケースもあるので、近くに植える場合には注意が必要です。
 
栽培は容易でしたが、収穫後の豆の鞘の天日干しと鞘から豆を取り出す作業に手間がかかりました。乾燥機を使えば楽なようです(例えば60から70℃で2日間)。乾燥した硬くて黒い鞘を木の角材で叩いて、中から豆を取り出しました。十分に乾燥すれば叩かなくても、鞘がねじれて、自然に豆が出てくることがありました。乾燥機を使えば叩かなくても済むかもしれません。

焙煎温度が190℃のような高温では、薬効成分のL-ドーパが消失しやすいので、娘は文献を参考にして、フライパンで160~170℃で炒ると言っています。オーブンなどで170℃で30分焙煎すると、L-ドーパが半分になるという情報があります。
炒った豆を液体に漬けると柔らかくなります。娘は炒った豆にお湯をかけて飲食すると良いと言っています。その他に、娘は加工品も試作し、炒った豆を使って沖縄名産のチンスコウも作っています。黒糖との相性がいいようです。

ムクナ豆は生で食べてはいけないそうです。また加工物も健常者が多量に食べるのは良くないそうです。
インターネットやSNS(facebookなど)には、ムクナ豆に関する情報が増えてきました。注目する人が増えてきたのでしょう。今後、加工法が改良工夫され、利用法が蓄積され、用途が広まるような気がします。

今年は、昨年の反省を基に、私はムクナ豆栽培に再チャレンジします。
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