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田中英道先生から日本の歴史を学び直す!

唯物論的な経済史観、階級闘争史観とは異なる日本の国史を形成・議論する場所として、7年前に「日本国史学会」が創設されました。発起人の一人に西洋美術史家の田中英道先生がいます。

田中英道と日本の歴史の文庫

写真1 田中英道先生と本



今回、田中先生の本「日本の歴史 本当は何がすごいか」(扶桑社文庫)を読み、私が学校で学んだ日本の歴史解釈とは違うことを知り、元気を得る新知識を得ました。

例えば、古事記や日本書紀に書かれた神話を日本人の魂の記録として重視し、その後の日本の歴史についても、例えば以下のような新しい解釈や仮説を提示されています。

「もちろん日本の神話も、事実としての歴史そのものではありません。しかし事実そのものではなくても、日本民族の遠い記憶、おぼろな記憶からふくらんでくるイメージ、あるいはそのイメージに対する祈りや願いのようなものが写し取られているのです。日本の神話は、日本民族の精神性の表れであり、精神的な形で日本民族の歴史につながっているのです。」(p.24)

「大国主命は鰐に皮を剥がされてひどい目に遭った白兎を助けます。そして、大国主命をねたむ八十神を滅ぼします。最後は、狩りに出かけた大国主命が猪に似た大石に焼き殺されてしまいます。しかし、生き返るのです。このときにも、日本にはいないはずの鰐の話が出てきます。
このように、日本の神話には海につながる話が多いのです。日本列島に、海の向こうから人々が渡ってきて日本をつくっていった、そういう歴史的事実がこれらの話に反映されているのでしょう。海の向こうからやってきた人々、つまり神々が日本の風土に同化していく話が、日本の神話のかなりの部分を占めています。」(p.29)

「縄文土器と共に土偶も出てきます。これは土でつくった人形です。
土偶は、女性をかたどったものが多く見つかっています。出産ということが神秘的に感じられたからなのでしょう。また、土偶には異形のものも多く見つかっています。それはどうしてなのか。私はこんなふうに考えています。このころは近親結婚が多かったのです。それは神話で近親結婚が普通に述べられていることからもうかがえます。それに病気も多かったのでしょう。そのことが土偶の異常な体型に反映されていると思います。異形の人々をおそれる気持ちと、敬う気持ちが、こうした異形の土偶をつくらせたのでしょう。」(p.43)

縄文の土偶の複合写真

写真2 異形の縄文の土偶



また、従来の史学会が経済や生産力という視点で歴史を捉え、農耕を行っていなかった縄文時代を停滞の時代と見なしたのに対して、先生は縄文時代の日本は世界最初の文明国家であったと高く評価されています。
私は縄文時代下宅部遺跡から出土した漆製品や編み物を実際に見て、その技術力の高さに驚いたことがあるので、納得できます。

奈良時代に編まれた「日本書紀には「牛、馬、犬、さる、鶏の肉を食べてはならない」と書かれています。これが食生活についてのの国家の方針だったのです。」(p.95)
そのため、ヨーロッパや中国のように、牧草地を広げるために山や森の木を切り倒すことがなく、日本は今も緑あふれる国土となりました。

この本には書かれてはいませんが、You tubeで視聴できる講演で田中先生は、日本に渡来したユダヤ人が日本文化に同化した根拠の一つとして、DNA鑑定の他に、先生が美術史家らしく埴輪の形状(ユダヤ人であることを示すみずら[美顔]:もみあげを垂らしたり輪にする髪型)との類似性を上げています。

みずらとユダヤ人_複合写真

写真3 ユダヤ人と埴輪のユダヤ人を示すみずら[美顔]



田中先生は、日本人の先祖が2700年前にアッシリア人に追放されたイスラエルの失われた十支族の一つとする「日ユ同祖論」には同意せず、日本に渡来したユダヤ人が仏教と神道を日本化することに大きく貢献したと主張されています。

以上の田中先生の意見や仮説は、従来の日本史の本では学ぶことができず、私には新鮮で説得力がありました。それは、見ることができる事実だけを歴史として、その背後にある精神や文化について思いを巡らさない学者が多い中で、田中先生は精神や文化を重視して、敢えて独自の見解や仮説を提案されているためであると思います。

特に日本の人文系学会では、主流の意見に迎合しないと村八分にされることがあるようですが、真理を求める学会ではソンタクが不要になることを願っています。

今後の「日本国史学会」の隆盛と田中先生の情報発信を期待しています。





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テーマ: 歴史・時代小説 | ジャンル: 本・雑誌

賑わう!大隅にある3漁協の食堂

大隅半島には、漁業組合の食堂が三か所にあります。垂水漁協の味処「海の桜勘」、鹿屋市漁協の食堂「みなと食堂」およびねじめ漁協のおさかな天国「さかな館」内の食堂です。
いずれの食堂も、新鮮な魚を使った料理をお手頃の価格で食べられるので、昼食時には賑わっています。私も三か所の食堂をよく利用しています。

1 垂水漁協の味処「海の桜勘」
  住所:垂水市海潟643-14 ☎0994-32-03621
  開店時間:11:30~14:00
  休み:火曜日、年始年末

三つの食堂の中では一番新しい食堂で、昔は温泉客で賑わった海潟の海岸にあります。漁協の加工工場の二階です。目の前の鹿児島湾内は、カンパチの養殖場となっていて、多くの生け簀と漁船が見られます。目と鼻の先に桜島と江之島があります。食後に、海岸からこれらの景色を見るのもお勧めです。

食堂合体

鹿児島茶配合の餌で育った養殖カンパチ「海の桜勘」は、ビタミンEが多く、コレステロールが少なく、うま味があってさっぱりした美味しさが特徴だそうです。

メニューは多く、私はカンパチの漬け丼セット(下の右の写真)をよく注文します。料理と価格はホームページをご覧ください。
お土産にお勧めなのが冷凍の「ビンタ煮」(税込み500円)で、解凍するだけでカンパチの頭のあら煮が骨まで食べられる柔らかさです。

食堂とづけ丼の合体


2 鹿屋市漁協の食堂「みなと食堂」
  住所:鹿屋市古江町7468 ☎0994-46-3020
  開店時間:11:00~14:00
  休み:月曜日

バラのまち鹿屋らしく、魚の餌にバラの花びらの粉末を配合し、ポリフェノールが豊富で魚臭さがないと、魚料理が人気を集めています。カンパチをメインに、多くの料理があります。私はカンパチの漬け丼セット(下の左の写真、税込み700円)を注文することが多いです。私は土産にカンパチの南蛮(下の右の写真、税込み200円)を良く買います。

漬け丼と南蛮の合体

天気の良い日に、海が見える窓際に座ると、鹿児島湾の向こうに薩摩半島の開聞岳(下の右の写真)が見えます。

みなと食堂と開聞岳の合体


3 ねじめ漁協のおさかな天国「さかな館」内の食堂

住所:鹿屋市新川町683 ☎0994-45-7117
開店時間:11:00~14:00
休み:不定休

潮の流れが速い根占漁場は、カンパチの養殖に向いた海域だそうです。この「さかな館」は根占からは遠い鹿屋市の街中にあり、魚、寿司の他に、野菜、果実、菓子、花など、沢山の商品を売っています。

さかな館全景と売場合体

食堂はカンパチをメインにした魚の定食や丼など多種類があります。下の写真は「カンパチ丼アラ煮定食」(税込み950円)です。立地条件が良いこともあり、売店も食堂も賑わっています。

食堂と漬け丼あら煮定食合体  



テーマ: 鹿児島 | ジャンル: 地域情報