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我が家のイヌマキが「キオビエダシャク」の被害を受けた

大隅半島の庭木には、関東に多い松とモッコクが少なく、イヌマキとクロガネモチが多いのが特徴です。イヌマキが生垣に使われていることを、関東の植木屋は驚きます。大隅を代表する庭木はイヌマキと言っていいでしょう。土地の人は、イヌマキをヒトツバ(一ツ葉)と呼んでいます。

関東では、イヌマキは玉散らし仕立てにします。イヌマキは風に強いので、台風が多かった大隅では生垣や防風林に好んで使われたのでしょう。


マキの玉散らし仕立てと生垣2_35
                                              他家の見事なイヌマキの生垣と玉散らし仕立て

今年の7月4日の朝、庭に出たら、イヌマキの害虫の「キオビエダジャク」が数匹飛んだり、木にとまっていました。この蛾は、羽に黄色の丸い帯があり、そこに黒い斑点があります。
蛾そのものはイヌマキに害はありませんが、主に樹皮や枝の付け根に1卵ずつ産卵します。孵化直後の幼虫が葉を食害し、イヌマキが枯死します。薬剤等で駆除することが効果的です。
イヌマキ等をよく観察し、幼虫を早期発見・防除を実施することが大事です。

キオビエダシャク合体
                                                           蛾のキオビエダジャク

7月20日に、我が家の生垣のイヌマキに1本枯れ枝が目立つので、枯れ枝を切り落としたら、尺取虫のような「キオビエダシャク」の幼虫が一匹落ちてきました。周りの健全なヒトツバを揺らしても幼虫は落ちてきませんでした。

一ッ葉の枯れ被害600KB
                                                   イヌマキの生垣から 切り落とした枯れ枝

キオビエダシャク300KB
                                       揺らした木から落ちてきたキオビエダシャクの幼虫

7月22日に、「キオビエダシャク」の幼虫(尺取虫)探しと枝が伸びて見苦しきなってきたので、イヌマキの生垣を剪定しました。
一昨日、葉を食い荒らして木を枯らす尺取虫が一匹見つかったので、木を揺らして点検しながら深めに剪定しました。尺取虫は見つからず、一安心しました。

皆さんのお宅に葉のないイヌマキの枝があったら、「キオビエダシャク」の幼虫がいないかを確認してください。薩摩川内市の説明と写真が参考になります。

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テーマ: 鹿児島 | ジャンル: 地域情報

日本人の仕事嫌いと低い労働生産性

今から30年くらい前だったか、まだ日本の産業が元気だった頃に、米国の学者による日本人労働者の職業観の実態調査報告を読んで驚いたことがあります。その報告には、「日本人は仕事が嫌い」と書いてありました。
その頃、私はまだ現役のサラリーマンでしたが、日本人は仕事好きで、仕事熱心という先入観がありました。したがって最初は意外な結論と思いましたが、実態調査結果なのでショックを受けました。その後も、日本人による職業観の調査で、同じ結論が出されています。

鈴木賢志 『日本人の価値観』(中公選書)によると、「たとえ余暇が減っても、常に仕事を第一に考えるべきだ」という意見に「強く賛 成」とこたえたひとの割合が最も少ない、すなわち「世界でいちばん仕事が嫌いな国民」です。
下表は、「たとえ余暇が減っても、常に仕事を第一に考えるべきだ」という意見に「強く賛成」とこたえたひとの割合で、いわば、「世界仕事人間ランキング」です(橘玲公式BLOG)。

          日本人は仕事が嫌いデータ

また、日本の労働生産性は主要先進7カ国でみると、データが取得可能な1970 年以降、下位の状況が続いています(公益財団法人 日本生産性本部)。

日本の労働生産性

国や職場では、以上の問題を重要視せず、原因調査と対策に真剣に取り組まず、長期間、放置してきたのではないでしょうか。その結果、日本経済の長期低迷にもつながってきたように思います。
日本人の仕事嫌いと労働生産性の低さの原因には、産業構造から労働環境、職場教育、国民性まで色々とあるでしょう。

他人や職場や国に期待しても始まらないので、まずは個人でできることで、仕事に対してヤル気が出て、生産性が上がることから、やってみたらどうでしょうか。
以下は私の提案で、サラリーマン時代に心がけていたことです。

職場の強みを発揮するために、構成員の情報と知恵を集めて活かすように(これができない組織が多い!)、発言しやすい職場環境を作る。例えば、他人の意見を批判しない・叱らない、悪い情報ほど上司に早く伝えて、早く対策が打てるようにするなど。
権限の範囲内で、部下に新しい仕事や仕事の進め方にチャレンジすることを積極的に支援し、自分も率先実行する。
新たな仕事や展開にはストーリー作りから始める。四苦八苦しながら、目的、方法、スケジュールなどを、他人に分かりやすく物語れるように文章化する。これにより、行きあたりばったりの非効率な仕事を避け、職場の協力も得やすくなる。
④ 会議では必ず、何をいつまでに誰がやるかを決める。
⑤ 職場の非正規雇用者を年二回接待して飲み会をする。職場の重要な戦力となっている弱い立場の人を大事にして、その仕事に感謝する。もちろん、正規職員の懇親会も行う。

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