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地域おこしは人間関係の濃さと地域リーダーの有無がミソ

農山村

都会地から、高齢者の多い郷里の農村に移り住み、予想外であったのが、社会生活面での人間関係の希薄さです。
田舎の人の方が団結力が強く、地域社会への貢献度が大きいという、私の先入観、思い込みが強すぎたせいかもしれません。

都会地での人間関係の希薄さは、よく言われていることですが、それは近所付き合いのことだと思います。農山村の郷里に戻って来て、小さいときからの知り合いという関係からか、都会地よりは近所の人と声を掛け合う機会は多いですが、特別に多いというわけでもありません。

具体的な「社会生活面での人間関係の希薄さ」とは、地域で目的を持って、顔なじみの集まりがあっても、議論が少なく、提案などの前向きの発言がなく、一向に盛り上がらない静かな場となるようなことです。

先日、早稲田大学名誉教授 宮口侗廸(としみち)氏の講演で、『地域のパワーは、「人口 × 関係の濃さ」であり、「濃さ」がプラスになる仕組みづくりが大事になる。』ということを聴き、私の実感から、これが地域おこしのポイントであると思いました。

人口が減る地域は、関係の濃さを増す努力をしなければ、地域のパワーは衰えます。一般には、人口が減ると関係の濃さは薄まるので、地域のパワーは急速に衰えることになるはずです。

では、関係の濃さを増す努力とは何でしょうか。私は、人が集う機会を減らさない、できれば意識的に作ることであると思います。人が減り高齢化して、地域の担い手が少なくなっても地域行事を止めないとか、あるいは高齢者も参加しやすい形に変えて継続することなどです。

運動会

しかし、このような努力は、良くても現状維持、普通は延命措置のようなことではないでしょうか。

関係の濃さを増す手っ取り早い対策は、「飲み会」です。
ところが、私が住む田舎には近くに居酒屋がなく、交通の便が悪いため、町の居酒屋に行くにはマイカーを使わざるを得ません。帰りは運転代行を使うため、飲み代の倍の費用が掛かることになります。
今は、田舎でも自宅に他人を呼んで飲食することが稀になったため、この手っ取り早い手が使いにくくなりました。この面でも、田舎にはハンデイがあります。
宮口侗廸氏が提唱される「1集落1カフェ論」の方が、、「飲み会」より現実的なのかもしれません。

地域を盛り上げる、現状維持を超えて、活気をよみがえらせるには、地域を引っ張る地域リーダーが必要です。リーダーとなるには、冷めた人でなく、燃えた人に魅力があり適任で、人を引き付けるのです。その育成の努力は欠かせません。

基本的な制度と運営の仕組みを作るのは、行政の務めです。行政の知恵と実行力が物を言い、地域格差を広げることにもなります。

進歩や成果が見えにくい「地域おこし」「まちおこし」は、教育と似ています。

今回は、私が最近考えていることの総論でした。
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テーマ: 鹿児島 | ジャンル: 地域情報